201611 ACOP Macau参戦記
2016/12/02
11月上旬、飛び石連休(?)を利用してマカオにポーカー旅行に行きました。
11月といえば前半は北キプロスでメリットオープン、後半は米国でラスベガスオープンとバックギャモンの魅力的なトーナメントが二つもあり、当初はどちらかへの参加を検討していたものの、いずれも目を付けていた安い航空券が買う寸前で値上がりしてしまい、すっかり行く気を無くしていた9月の初め頃に香港エクスプレスのキャンペーン情報を発見。何と往復便の同時購入で往路便が10円になるという、実質半額セール。調べてみると丁度この時期ACOPのトーナメント期間中ということでポーカー旅行に予定を変更し急いでチケットを予約。五月のAPPT Macauに続いて香港エクスプレスでマカオに行くことにした。
(後日知ったが香港エクスプレスは頻繁にこのようなセールを行っているので、五月に利用した際はさすがLCC安い!と思ったが今となってはむしろ通常料金で買うのは割高な印象すら受けるようになってしまった。)
続いて「Booking.com」で11/3-6の3泊4日で宿探し。前回利用したホテルシントラHKD2,250と、会場のCODに近いコタイ側のホリデイインHKD3,310の二択に絞る。キャンセルが出発の数日前まで無料なのでしばらく両方抑えつつ、連れが見つかれば割高なホリデイインにして一人なら割安のシントラにしよう。結局数日前になっても同行者は見つからなかったのでホリデイインはキャンセルしてシントラに決定。
11/2(水)、出発前日。
10月終わり頃から色々重なって忙しい日々が続くうちに体調を崩してしまい、行こうか迷うほど最悪のコンディション。当日朝病院で薬をもらって仕事をこなし、一応19時半長野発のはくたかで上野へ。湯島の某GSに寄ってウォーミングアップがてら夕刊フジ杯サテに参加。レイトレジストぎりぎりに到着すると3卓満席で盛況、1時間後くらいに飛んで21/38で終了。すた丼を食べて実家へ帰り、荷造りの時間と翌朝の始発を計算して目覚ましを4時にセットして早めに就寝。

11/3(木・祝)、初日。
「あんたまだ家にいたの?」オカンの声で目が覚めた。
時計を見ると5時過ぎ、既に始発は出ている時間だ。しまったやっちまった。
荷造りはカットし、最低限必要なものだけ慌ててリュックに詰めて駅までダッシュ、ダメ元で羽田空港へ急ぐ。それしか選択肢が無かった。
しかしツモ牌運に恵まれたかのように乗り換えが上手く行き、6時過ぎに羽田国際空港に到着。オンラインチェックインと、早朝なためか手荷物検査と出国審査を待たずに通れたお陰でファイナルコール数分前に搭乗出来るほど実は時間に余裕があったようだ。6:35発の飛行機で昼前に香港着。香港で少し用事を済ませてフェリー乗り場へ向かい、いざマカオへ上陸。

今回で5回目のマカオ、今まで5月と10月にしか来たことが無かったが毎回蒸し暑かった記憶しか無い。しかし今回は暑くもなく寒くもなくちょうど過ごしやすい気候だった。
夕方頃宿に到着してチェックイン。シャワーを浴びたりお茶して少し休憩。19時過ぎに宿の前から出ているシャトルバスに乗り込み会場のCODのカジノへ。ここで10/28(金)から11/13(日)までの17日間に渡り大小17のトーナメントとそのサテライトなどが行われる。今回は休日のせいか相当日本人プレイヤーが多く二人の知人も参加していた。

今日参加するのはトーナメント#6「2m GTD Spadie」のDay-1C。2日制のイベントで翌日がDay-2だ。21時過ぎのLevel3-4頃に参加したが10,000のチップスタックは長持ちせず、ものの2時間経たず退場。リエントリーはまだ可能だったが金銭的に厳しく(今回自分が参加した中で一番エントリーフィーが高額だった)シャトルバスに乗り大人しく宿へ退却。腹も減っていたので近くの安っぽい定食屋で大して旨くもない汁麺を食って就寝。本当はWynnの永利軒で北京ダックが食べたかったが今の自分にその資格はない。

11/4(金)、二日目。
たっぷり睡眠を取り9時ごろ起床。着替えを持たずに来たので、朝食を買いがてら下着と靴下を求めて街へ。セナド広場正面のESPRITでセール中だったのでサンダルを購入して旅行中は裸足で過ごすことにした。欧米風のベーカリーを探したが発見出来ず、普通のパン屋で普通のパンを買いホテルの部屋でテレビを見ながら朝食を摂る。
その後昼過ぎにCODへ移動。12時からの無料イベントは賞品がなんとHKD14,000相当のメインサテ1枠、これは出ないと勿体ないということで参加。チップ2,000で開始し、HKD200で2,000リバイか6,000アドオンが可能。アドオンしたかったが開始してすぐ大半を奪われ泣く泣くリバイ、それもものの数ハンドで失い終了。
14時半からトーナメント#7「ACOP Warm-up」のサテのサテに参加。1時間ちょっとで脱落。16時半からそのサテに参加したがこれも1時間もたず終了。では19時からのWarm-upに直接バイイン・・・はさすがに自分の手が出せる金額では無いので却下。半島側に戻って中華屋で夕飯を食べて宿へ。24時からサイドイベント「Midnight Turbo」があったが心が折れていたのでCODへは行かずそのまま就寝。


11/5(土)、三日目。
起床後、本を片手に宿の2階のレストランへ。朝食ビュッフェで長居して朝食と昼食を兼ねる。ココスの朝食バイキングで良く使う手段だ。品揃えもまあ、ココスといい勝負か。
今日は13時半からサイドイベント「$2,000 Deepstack」に参加する。これが今回参加する予定の最後のトーナメントだ。右隣の亀田兄弟みたいなグラサン坊主頭とその右隣の本田似のぎょろ目の長身がアグレッシブに攻めてチップを積み上げる辛い展開。なんとかチップを維持しつつ1時間ほど経過したところでテーブルブレイクになり彼らとはおさらば。しかし移動した先のテーブルにはなんとギャモンで馴染みのfdさんが。カチ合うのは嫌だなぁと思いつつ30分程した所でまたテーブルブレイク。参加が遅かったためテーブル番号があとの方だったせいかブレイクが多かったが、次の移動先は若い番号のテーブルだった。ここでエンジンがかかりチップ量を大幅に増やすが、数時間後に酷いバッドビートを食らって終了。今回一番インマネに近いところまで行ったが、それでもお世辞にも惜しいとは言えない順位だった。
その後しばらくプレイゾーンの外からまだfdさん達の残るトーナメントの行方を眺めていた。結局グラサンとぎょろ目は残り2卓まで、fdさんはファイナルテーブルまで粘り、脱落するまで数時間見学し続けていたらfdさんが晩飯に誘ってくれて同じフロアにある鼎泰豊をゴチになった。ちなみに2位と3位も日本人だったらしい。

その後会場に戻るとフリップアウトなるイベントで盛り上がっていた。1卓9人だか10人だかのエントリーが埋まると即開催のシットアンドゴー形式なのだが全員強制オールインで生き残った一人だけサテの枠が貰えるというクレイジーなイベント。だがこういう何も考えない運ゲーも時には気分転換になるのかもしれない、実際滅茶苦茶盛り上がっていた。そういえばギャモンの日本選手権でも以前1pのサテライトが一つだけあったけど結構人気だったもんなぁ。
ともあれ僕のトーナメントはこれで終了。体調もまだ良くなったわけではないので宿に戻って薬を飲んで大人しく寝よう。

11/6(日)、四日目。
12時のチェックアウトまで時間があるので散歩。セナド広場を通り過ぎて北西の十六浦の方まで行き、入り組んだ路地を歩く。どこかで朝食を食べようと思ったが良さげな店は見当たらず、結局二日目の普通のパン屋に再び。その後チェックアウトして荷物をフロントに預けてセナド広場のESPRITに行き、二日目に行った時会員になったことでもらったクーポンHKD200を使う。HKD600以上の買い物で使えたので結構な割引率、HKD600をぎりぎり超すように計算して服を二着買う。その後荷物を回収してシャトルバスに乗り、14時頃CODへ到着。クロークに荷物を預けてカジノへ。

今日はトーナメントへは参加しないのでキャッシュ卓の受付カウンターへ。一番安い25/50(2K-6K)の卓は予約も一番多く、ウェイティングリストには既に20人以上の名前が乗っている。かと言ってその上の50/100(5K-20K)は高くて無理だし、帰りのフライトは今晩遅くで時間はたっぷりあるから適当に時間を潰せばいいやと予約を済ませて昼食へ。COD2階の店は皆高いので5月に滞在した時に行った別のホテルのフードコートに行こうと思ったが場所がわからず、ネットで調べて評判が高かったので15分ほど歩いてCODの道を挟んだ向かいにあるベネチアンのフードコートへ。しかし着いてみればどの店もフードコートとは思えないほど高かったので結局CODに戻ってカジノ1階の中華料理屋で一番安かった海南鶏飯を注文。これが大正解で物凄く美味しかった。次回来た時もここに来よう。

その後会場に戻って他のトーナメントやフリップアウトを見学すること数時間、遂に自分の名前がコールされキャッシュ卓へ参戦。とりあえず3Kバイイン。このテーブルも日本人が多く、多少出入りはあったものの常に半数近くが日本人だった気がする。このところトーナメントばかりで久々のキャッシュゲームだったので緊張したが、こんな時は固くプレーして無理せず様子見に徹しよう。他のプレイヤーも割とフレンドリーな感じでギスギスした雰囲気は無く、ちょっとしたトークも交わしつつ場は進む。途中、多分今回の滞在中最初で最後のAAが入り、フロップで強硬な下家とHUオールイン勝負になり、開いたらお互いAAでチョップからのfist-bumpなんて珍しい展開もあった。
1時間ちょっと遊んだ頃、fdさんから夕飯のお誘いが来た。同じくギャモンプレイヤーでfdさんの盟友N山さんも今日から参戦とのこと。多少空腹もあったので今回の勝負はこれにて終了、1Kほど減ったチップをポケットにしまい席を立ち、同じフロアの韓国料理屋へ。三人で参湯やらカルビクッパやら石焼ビビンバやら食事を食べながらしばらく歓談してしばらく経った頃、ふと時計を見る。21時半過ぎか、そろそろ帰った方がいいかな?あれ、そういえば俺何時に出ればいいんだっけ?
・・・香港発のフライトが23:55、マカオから香港までのフェリーが1時間以上、あれ、これってやばくない???
しまった、帰りの便が遅いと思って完全に油断してしまった。急いで二人に別れを告げてクロークに駆け込んで荷物を回収し、フェリーターミナル行きのシャトルバス乗り場へ。バスが来るまで10分ほど掛かるとのことでタクシー移動も考えたがタクシー乗り場も長蛇の列だったので諦めてバスを待ち、マカオ半島のフェリーターミナルに22時10分頃到着。絶望的な気分で2階のチケット売り場に上がる最中、ここから香港空港行きのフェリーも出ていることを思い出す。そうだ、直接空港に行けば間に合うかもしれない。だが空港行きの最終フェリーは22時発で既に終了していた。仕方なく香港島上環行きフェリー売り場へ行くと、1等席なら22:15発、2等席なら22:45発のチケットが買えると表示が。普段は2等を買うが今回ばかりはさすがに迷わず1等席の窓口へ。だが並んでいる最中に表示が変わり22:30になってしまった。窓口で22:15のチケットをくれと言うと、窓口のおばちゃんは英語は話せないようだが意図は通じたようで、無理だというジェスチャー。仕方なく22:30のチケットを購入して出国カウンターを通過し(なぜか荷物検査は無かった)、ダメ元で22:15のフェリーのゲートへ。既に乗船はほぼ終わっていたがフェリーはまだ出発しておらず、1等席だったおかげかどうか分からないが自分も係員にチケットを見せたら乗ることが出来た。
初めて乗るフェリーの1等席は上の階にあり、軽食や飲み物のサービスも付いていたが喜ぶ余裕も食欲も無く、「確か来た時は思ったより早かった記憶があるから以前よりスピードは上がっているに違いない、きっと上環まで1時間を切るんじゃないか?」などと希望的観測をしつつ、ただ早く着いてくれという一心で席に座っていた。窓の外の暗い景色に徐々に明かりが見え始め、船が香港島に停まったのは23時30分過ぎ。唯一有難かったのは下船の際に1等席から出してもらえたことだがそれも焼け石に水、25分後に出る飛行機に乗っているなんて不可能だ。それでも飛行機が遅れていることに望みを託して上環駅から香港駅までタクシーで(今から思うと地下鉄に乗っても移動時間は変わらなかったっぽいが)移動し、エアポートエクスプレスで香港国際空港へ。
空港へ到着したのは確か24時15分頃だったと思う。既に香港エクスプレスのチェックインカウンターは電気が消えて誰もいなかった。電光掲示板にはdepartedの文字。現実を受け入れるしかなかった。これで飛行機に乗り遅れること人生5回目、こんなバカな奴俺以外いるだろうか。しかしそんな事を言ってもどうにもならない、これからどうしたらいいんだ。周りには翌朝のフライトを待って空港で夜を明かす人達が大勢いた。彼らのように翌朝までここで待機するしかないか?
電光掲示板を再び見ると、深夜2時発成田行きのバニラエアがあった。これに乗れれば一応明日の午前中には仕事に戻れる。ネットでチケットが買えないか調べたらSOLD OUT。しかし万一のことを考えてチェックインカウンターの行列に駄目元で並ぶ(この旅行中何回目なんだこの展開)。
自分の順番になり、係員にチケットは持ってないが乗りたいと話す。ウェブで買えと言われたので売り切れだったと話す。係員が電話でしばらく誰かと話をした後、この便は満席だが、キャンセルが出れば正規の料金で買って良いと言われたのでそれに望みを託して待つことにした。チェックインの行列の最後尾の人が手続きを終えて誰もいなくなりしばらく経った後で係員がやって来た。キャンセルが一席出たから乗っていいよとのこと。やった、良かった!しかも金額も思ったより高くない、さすがLCCだ。めでたくチケットを発券してもらい、出国ゲートに向かおうとした時、隣のカウンターに日本人の女性がいて、係員に烈火の如く怒っているのに気付いた。係員曰く、あなたは乗れませんという。僕はそのやり取りをそれ以上聞かず、足早に先を急いだ。手荷物検査を済ませ、出国審査を済ませ、フライトの時間を待ち、機内に搭乗した。バニラエアは同じLCCの香港エクスプレスより更に狭く、おまけにシートは倒れなかったが、乗れるだけで満足だった。満席の飛行機の中で、倒れないシートに座りながらようやく安心して眠ることが出来た・・・
11/7(月)、五日目。
定刻通り7時頃に成田に着いた。京成スカイアクセスで上野へ向かい、そこから新幹線で長野へ。本当はえきねっとでもっと早い便を予約していたのだが、それはキャンセル出来ずに無駄になってしまった。
長野に到着して仕事場に着いたのは10時過ぎだっただろうか。一人事務所なので数日不在にしていただけで不安になるのだが、特に何も問題は起きていないようで良かった。それにしても疲れた、今夜は若里のぷらっとにでも行こう・・・
結局今回も良い結果が出なかったどころか最後に酷いヘマをやらかしてしまった。それでも何とかなって良かった。
ポーカーに関してはまだまだ修行が足りないな。もっと勉強して知識と経験を積んで、来年また挑戦しよう。とりあえずインマネが当面の目標だ。
今回のコスト(ポーカー以外)

(12/9追記)Booking.comでは前述の宿代HKD2,250に税金とサービス料で計15%の追加費用がかかることに今頃気付いた。初めから税込で表示してくれ。
11月といえば前半は北キプロスでメリットオープン、後半は米国でラスベガスオープンとバックギャモンの魅力的なトーナメントが二つもあり、当初はどちらかへの参加を検討していたものの、いずれも目を付けていた安い航空券が買う寸前で値上がりしてしまい、すっかり行く気を無くしていた9月の初め頃に香港エクスプレスのキャンペーン情報を発見。何と往復便の同時購入で往路便が10円になるという、実質半額セール。調べてみると丁度この時期ACOPのトーナメント期間中ということでポーカー旅行に予定を変更し急いでチケットを予約。五月のAPPT Macauに続いて香港エクスプレスでマカオに行くことにした。
(後日知ったが香港エクスプレスは頻繁にこのようなセールを行っているので、五月に利用した際はさすがLCC安い!と思ったが今となってはむしろ通常料金で買うのは割高な印象すら受けるようになってしまった。)
続いて「Booking.com」で11/3-6の3泊4日で宿探し。前回利用したホテルシントラHKD2,250と、会場のCODに近いコタイ側のホリデイインHKD3,310の二択に絞る。キャンセルが出発の数日前まで無料なのでしばらく両方抑えつつ、連れが見つかれば割高なホリデイインにして一人なら割安のシントラにしよう。結局数日前になっても同行者は見つからなかったのでホリデイインはキャンセルしてシントラに決定。
11/2(水)、出発前日。
10月終わり頃から色々重なって忙しい日々が続くうちに体調を崩してしまい、行こうか迷うほど最悪のコンディション。当日朝病院で薬をもらって仕事をこなし、一応19時半長野発のはくたかで上野へ。湯島の某GSに寄ってウォーミングアップがてら夕刊フジ杯サテに参加。レイトレジストぎりぎりに到着すると3卓満席で盛況、1時間後くらいに飛んで21/38で終了。すた丼を食べて実家へ帰り、荷造りの時間と翌朝の始発を計算して目覚ましを4時にセットして早めに就寝。

11/3(木・祝)、初日。
「あんたまだ家にいたの?」オカンの声で目が覚めた。
時計を見ると5時過ぎ、既に始発は出ている時間だ。しまったやっちまった。
荷造りはカットし、最低限必要なものだけ慌ててリュックに詰めて駅までダッシュ、ダメ元で羽田空港へ急ぐ。それしか選択肢が無かった。
しかしツモ牌運に恵まれたかのように乗り換えが上手く行き、6時過ぎに羽田国際空港に到着。オンラインチェックインと、早朝なためか手荷物検査と出国審査を待たずに通れたお陰でファイナルコール数分前に搭乗出来るほど実は時間に余裕があったようだ。6:35発の飛行機で昼前に香港着。香港で少し用事を済ませてフェリー乗り場へ向かい、いざマカオへ上陸。

今回で5回目のマカオ、今まで5月と10月にしか来たことが無かったが毎回蒸し暑かった記憶しか無い。しかし今回は暑くもなく寒くもなくちょうど過ごしやすい気候だった。
夕方頃宿に到着してチェックイン。シャワーを浴びたりお茶して少し休憩。19時過ぎに宿の前から出ているシャトルバスに乗り込み会場のCODのカジノへ。ここで10/28(金)から11/13(日)までの17日間に渡り大小17のトーナメントとそのサテライトなどが行われる。今回は休日のせいか相当日本人プレイヤーが多く二人の知人も参加していた。

今日参加するのはトーナメント#6「2m GTD Spadie」のDay-1C。2日制のイベントで翌日がDay-2だ。21時過ぎのLevel3-4頃に参加したが10,000のチップスタックは長持ちせず、ものの2時間経たず退場。リエントリーはまだ可能だったが金銭的に厳しく(今回自分が参加した中で一番エントリーフィーが高額だった)シャトルバスに乗り大人しく宿へ退却。腹も減っていたので近くの安っぽい定食屋で大して旨くもない汁麺を食って就寝。本当はWynnの永利軒で北京ダックが食べたかったが今の自分にその資格はない。

11/4(金)、二日目。
たっぷり睡眠を取り9時ごろ起床。着替えを持たずに来たので、朝食を買いがてら下着と靴下を求めて街へ。セナド広場正面のESPRITでセール中だったのでサンダルを購入して旅行中は裸足で過ごすことにした。欧米風のベーカリーを探したが発見出来ず、普通のパン屋で普通のパンを買いホテルの部屋でテレビを見ながら朝食を摂る。
その後昼過ぎにCODへ移動。12時からの無料イベントは賞品がなんとHKD14,000相当のメインサテ1枠、これは出ないと勿体ないということで参加。チップ2,000で開始し、HKD200で2,000リバイか6,000アドオンが可能。アドオンしたかったが開始してすぐ大半を奪われ泣く泣くリバイ、それもものの数ハンドで失い終了。
14時半からトーナメント#7「ACOP Warm-up」のサテのサテに参加。1時間ちょっとで脱落。16時半からそのサテに参加したがこれも1時間もたず終了。では19時からのWarm-upに直接バイイン・・・はさすがに自分の手が出せる金額では無いので却下。半島側に戻って中華屋で夕飯を食べて宿へ。24時からサイドイベント「Midnight Turbo」があったが心が折れていたのでCODへは行かずそのまま就寝。


11/5(土)、三日目。
起床後、本を片手に宿の2階のレストランへ。朝食ビュッフェで長居して朝食と昼食を兼ねる。ココスの朝食バイキングで良く使う手段だ。品揃えもまあ、ココスといい勝負か。
今日は13時半からサイドイベント「$2,000 Deepstack」に参加する。これが今回参加する予定の最後のトーナメントだ。右隣の亀田兄弟みたいなグラサン坊主頭とその右隣の本田似のぎょろ目の長身がアグレッシブに攻めてチップを積み上げる辛い展開。なんとかチップを維持しつつ1時間ほど経過したところでテーブルブレイクになり彼らとはおさらば。しかし移動した先のテーブルにはなんとギャモンで馴染みのfdさんが。カチ合うのは嫌だなぁと思いつつ30分程した所でまたテーブルブレイク。参加が遅かったためテーブル番号があとの方だったせいかブレイクが多かったが、次の移動先は若い番号のテーブルだった。ここでエンジンがかかりチップ量を大幅に増やすが、数時間後に酷いバッドビートを食らって終了。今回一番インマネに近いところまで行ったが、それでもお世辞にも惜しいとは言えない順位だった。
その後しばらくプレイゾーンの外からまだfdさん達の残るトーナメントの行方を眺めていた。結局グラサンとぎょろ目は残り2卓まで、fdさんはファイナルテーブルまで粘り、脱落するまで数時間見学し続けていたらfdさんが晩飯に誘ってくれて同じフロアにある鼎泰豊をゴチになった。ちなみに2位と3位も日本人だったらしい。

その後会場に戻るとフリップアウトなるイベントで盛り上がっていた。1卓9人だか10人だかのエントリーが埋まると即開催のシットアンドゴー形式なのだが全員強制オールインで生き残った一人だけサテの枠が貰えるというクレイジーなイベント。だがこういう何も考えない運ゲーも時には気分転換になるのかもしれない、実際滅茶苦茶盛り上がっていた。そういえばギャモンの日本選手権でも以前1pのサテライトが一つだけあったけど結構人気だったもんなぁ。
ともあれ僕のトーナメントはこれで終了。体調もまだ良くなったわけではないので宿に戻って薬を飲んで大人しく寝よう。

11/6(日)、四日目。
12時のチェックアウトまで時間があるので散歩。セナド広場を通り過ぎて北西の十六浦の方まで行き、入り組んだ路地を歩く。どこかで朝食を食べようと思ったが良さげな店は見当たらず、結局二日目の普通のパン屋に再び。その後チェックアウトして荷物をフロントに預けてセナド広場のESPRITに行き、二日目に行った時会員になったことでもらったクーポンHKD200を使う。HKD600以上の買い物で使えたので結構な割引率、HKD600をぎりぎり超すように計算して服を二着買う。その後荷物を回収してシャトルバスに乗り、14時頃CODへ到着。クロークに荷物を預けてカジノへ。

今日はトーナメントへは参加しないのでキャッシュ卓の受付カウンターへ。一番安い25/50(2K-6K)の卓は予約も一番多く、ウェイティングリストには既に20人以上の名前が乗っている。かと言ってその上の50/100(5K-20K)は高くて無理だし、帰りのフライトは今晩遅くで時間はたっぷりあるから適当に時間を潰せばいいやと予約を済ませて昼食へ。COD2階の店は皆高いので5月に滞在した時に行った別のホテルのフードコートに行こうと思ったが場所がわからず、ネットで調べて評判が高かったので15分ほど歩いてCODの道を挟んだ向かいにあるベネチアンのフードコートへ。しかし着いてみればどの店もフードコートとは思えないほど高かったので結局CODに戻ってカジノ1階の中華料理屋で一番安かった海南鶏飯を注文。これが大正解で物凄く美味しかった。次回来た時もここに来よう。

その後会場に戻って他のトーナメントやフリップアウトを見学すること数時間、遂に自分の名前がコールされキャッシュ卓へ参戦。とりあえず3Kバイイン。このテーブルも日本人が多く、多少出入りはあったものの常に半数近くが日本人だった気がする。このところトーナメントばかりで久々のキャッシュゲームだったので緊張したが、こんな時は固くプレーして無理せず様子見に徹しよう。他のプレイヤーも割とフレンドリーな感じでギスギスした雰囲気は無く、ちょっとしたトークも交わしつつ場は進む。途中、多分今回の滞在中最初で最後のAAが入り、フロップで強硬な下家とHUオールイン勝負になり、開いたらお互いAAでチョップからのfist-bumpなんて珍しい展開もあった。
1時間ちょっと遊んだ頃、fdさんから夕飯のお誘いが来た。同じくギャモンプレイヤーでfdさんの盟友N山さんも今日から参戦とのこと。多少空腹もあったので今回の勝負はこれにて終了、1Kほど減ったチップをポケットにしまい席を立ち、同じフロアの韓国料理屋へ。三人で参湯やらカルビクッパやら石焼ビビンバやら食事を食べながらしばらく歓談してしばらく経った頃、ふと時計を見る。21時半過ぎか、そろそろ帰った方がいいかな?あれ、そういえば俺何時に出ればいいんだっけ?
・・・香港発のフライトが23:55、マカオから香港までのフェリーが1時間以上、あれ、これってやばくない???
しまった、帰りの便が遅いと思って完全に油断してしまった。急いで二人に別れを告げてクロークに駆け込んで荷物を回収し、フェリーターミナル行きのシャトルバス乗り場へ。バスが来るまで10分ほど掛かるとのことでタクシー移動も考えたがタクシー乗り場も長蛇の列だったので諦めてバスを待ち、マカオ半島のフェリーターミナルに22時10分頃到着。絶望的な気分で2階のチケット売り場に上がる最中、ここから香港空港行きのフェリーも出ていることを思い出す。そうだ、直接空港に行けば間に合うかもしれない。だが空港行きの最終フェリーは22時発で既に終了していた。仕方なく香港島上環行きフェリー売り場へ行くと、1等席なら22:15発、2等席なら22:45発のチケットが買えると表示が。普段は2等を買うが今回ばかりはさすがに迷わず1等席の窓口へ。だが並んでいる最中に表示が変わり22:30になってしまった。窓口で22:15のチケットをくれと言うと、窓口のおばちゃんは英語は話せないようだが意図は通じたようで、無理だというジェスチャー。仕方なく22:30のチケットを購入して出国カウンターを通過し(なぜか荷物検査は無かった)、ダメ元で22:15のフェリーのゲートへ。既に乗船はほぼ終わっていたがフェリーはまだ出発しておらず、1等席だったおかげかどうか分からないが自分も係員にチケットを見せたら乗ることが出来た。
初めて乗るフェリーの1等席は上の階にあり、軽食や飲み物のサービスも付いていたが喜ぶ余裕も食欲も無く、「確か来た時は思ったより早かった記憶があるから以前よりスピードは上がっているに違いない、きっと上環まで1時間を切るんじゃないか?」などと希望的観測をしつつ、ただ早く着いてくれという一心で席に座っていた。窓の外の暗い景色に徐々に明かりが見え始め、船が香港島に停まったのは23時30分過ぎ。唯一有難かったのは下船の際に1等席から出してもらえたことだがそれも焼け石に水、25分後に出る飛行機に乗っているなんて不可能だ。それでも飛行機が遅れていることに望みを託して上環駅から香港駅までタクシーで(今から思うと地下鉄に乗っても移動時間は変わらなかったっぽいが)移動し、エアポートエクスプレスで香港国際空港へ。
空港へ到着したのは確か24時15分頃だったと思う。既に香港エクスプレスのチェックインカウンターは電気が消えて誰もいなかった。電光掲示板にはdepartedの文字。現実を受け入れるしかなかった。これで飛行機に乗り遅れること人生5回目、こんなバカな奴俺以外いるだろうか。しかしそんな事を言ってもどうにもならない、これからどうしたらいいんだ。周りには翌朝のフライトを待って空港で夜を明かす人達が大勢いた。彼らのように翌朝までここで待機するしかないか?
電光掲示板を再び見ると、深夜2時発成田行きのバニラエアがあった。これに乗れれば一応明日の午前中には仕事に戻れる。ネットでチケットが買えないか調べたらSOLD OUT。しかし万一のことを考えてチェックインカウンターの行列に駄目元で並ぶ(この旅行中何回目なんだこの展開)。
自分の順番になり、係員にチケットは持ってないが乗りたいと話す。ウェブで買えと言われたので売り切れだったと話す。係員が電話でしばらく誰かと話をした後、この便は満席だが、キャンセルが出れば正規の料金で買って良いと言われたのでそれに望みを託して待つことにした。チェックインの行列の最後尾の人が手続きを終えて誰もいなくなりしばらく経った後で係員がやって来た。キャンセルが一席出たから乗っていいよとのこと。やった、良かった!しかも金額も思ったより高くない、さすがLCCだ。めでたくチケットを発券してもらい、出国ゲートに向かおうとした時、隣のカウンターに日本人の女性がいて、係員に烈火の如く怒っているのに気付いた。係員曰く、あなたは乗れませんという。僕はそのやり取りをそれ以上聞かず、足早に先を急いだ。手荷物検査を済ませ、出国審査を済ませ、フライトの時間を待ち、機内に搭乗した。バニラエアは同じLCCの香港エクスプレスより更に狭く、おまけにシートは倒れなかったが、乗れるだけで満足だった。満席の飛行機の中で、倒れないシートに座りながらようやく安心して眠ることが出来た・・・
11/7(月)、五日目。
定刻通り7時頃に成田に着いた。京成スカイアクセスで上野へ向かい、そこから新幹線で長野へ。本当はえきねっとでもっと早い便を予約していたのだが、それはキャンセル出来ずに無駄になってしまった。
長野に到着して仕事場に着いたのは10時過ぎだっただろうか。一人事務所なので数日不在にしていただけで不安になるのだが、特に何も問題は起きていないようで良かった。それにしても疲れた、今夜は若里のぷらっとにでも行こう・・・
結局今回も良い結果が出なかったどころか最後に酷いヘマをやらかしてしまった。それでも何とかなって良かった。
ポーカーに関してはまだまだ修行が足りないな。もっと勉強して知識と経験を積んで、来年また挑戦しよう。とりあえずインマネが当面の目標だ。
今回のコスト(ポーカー以外)

(12/9追記)Booking.comでは前述の宿代HKD2,250に税金とサービス料で計15%の追加費用がかかることに今頃気付いた。初めから税込で表示してくれ。